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悪性腫瘍による高カルシウム血症

悪性腫瘍による高カルシウム血症の原因

カルシウムと骨について

カルシウムは、体内で筋肉を動かしたり、細胞のはたらきを調節したり、骨を丈夫にしたりする役割を果たしています。カルシウムは普段の食事から摂取された後、その一部は骨に吸収され、余分なカルシウムは尿と一緒に体外に出されます。
体内にあるカルシウムのほとんどは、全身の骨に蓄えられています。骨は、絶えず少しずつ生まれ変わっており、骨に蓄えられたカルシウムも血液中に取り出して利用される仕組みになっています。骨を新しく生まれ変わらせるために、骨の表面には骨を壊すはたらきをする「破骨細胞(はこつさいぼう)」と骨をつくるはたらきをもつ「骨芽細胞(こつがさいぼう)」があります。破骨細胞は骨を壊すだけでなく、骨の中のカルシウムを血液中に送り出すはたらきを持っています。

悪性腫瘍による高カルシウム血症の原因は、体内の癌細胞から産み出される物質によって、破骨細胞のはたらきが活発になり、骨から溶け出すカルシウムの量が多くなったり、尿として体外に出される余分なカルシウムが腎臓で血液中に戻ったりすることによって起きます。
また、癌が骨に転移した場合、転移した癌によって破骨細胞が刺激され、骨から溶け出すカルシウムの量が増え、血液中のカルシウム濃度が上がることもあります。

もともと人体には、血液中のカルシウムの濃度を一定の範囲内に保つはたらきがありますが、悪性腫瘍による高カルシウム血症の場合には、癌が産み出す物質や癌が骨に転移することによって血中のカルシウム濃度が上がります。このため、悪性腫瘍による高カルシウム血症と診断された場合でも、特別な理由がなければ、カルシウムを多く含む食品(牛乳や魚など)を控える必要はありません。



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